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  ブログにUPしたものの再録ページです。

 

【宴の後に…】

 そこでは、豪奢で煌びやかなパーティーが開かれていた。
 今日は友でも、明日は敵――。
 華やかな笑顔の仮面の裏側に、裏切りの香りを匂わせ、人の姿をした魑魅魍魎たちが水面下で火花を散らしている。
 DEAD OR ALIVE。
 生きるか死ぬかの、覇権争いの駆け引き。
 マフィアのボスの娘である彼女は、そんな殺伐とした世界に生きていた。

 宴もたけなわになり、自室に戻った彼女は、いつもと違う自室の雰囲気に気付いた。
(誰か、いる……?)
 全身に緊張を走らせ、彼女はドレスのすそをそっとたぐる。
 あらわになった太ももには、銃がかけられたホルダーが付いていた。
 彼女はそっと護身用の銃を抜き、気配を感じる場所へその銃口を向けた。
「隠れてるのはわかってるのよ。出てきなさい!」


    *     *     *


 ハードボイルドな感じの線画だったので、書いた文もそんな感じになりました。

 ひな太様の線画をお借りしました。

 2006/06/16 (しぃペインター通常版 9時間33分23秒)

 



【月への帰還…】

 蓮の咲き乱れる湖のほとりに、少年は立っていた。
 今宵は満月。
 月への門が開く日だった。
 少年は湖に入っていき、月への門を開く呪文を詠唱を始める。
「……」
 詠唱が始まると、少年の周りだけ風が巻き起こり、水がさぁーっと波打つ。
 いつの間にか少年の背には翼が広がっており、その足元には少年の一族にしか反応しない魔方陣が光っていた。 
 詠唱が終わると、少年は翼を羽ばたかせて飛び上がり、湖面に開いた『門』へと飛び込む。
 少年が『門』をくぐった瞬間、湖に閃光が走った。
 月の光を何倍にもしたような光が放射線状にあふれた後、何事も無かったかのように湖は静寂に包まれた――。


   *   *   *

  totoまめ様の線画をお借りしました。    
RonDeaU


 2006/06/20 (しぃペインター通常版 8時間31分19秒)

 



【三人寄れば、文殊の知恵?】

「ここが、最後のポイントね……」
 深き森の中、少年たちは案内役の使い魔に先導されて最後のチェックポイントにたどり着いた。
 そこには、最後の問題が記された羊皮紙が置かれていた。
「ちゃっちゃと解いて、ちゃっちゃと帰ろうぜ」
「そうだね。朝からこれじゃ、僕もさすがに疲れたよ」
 少年たちは早速その羊皮紙の目を通し、問題を解きにかかった。

 数分後――。

「あっ、わかった!」
「解ったのか!?」
「うん! たぶん、こうなんだよ……」
 突然声を上げた少女は、謎解きをはじめた。


   *   *   *


 フィールドワークをしながら魔導士学校のテストを解いている3人組の会話でした。


  線画主は、つづる様です。

  2006/06/21 (しぃペインター通常版 15時間22分58秒)

 



【ぐるぐる、ぐるぐる…】


 (何で私、ぐるぐる巻きにされてんだろう……?)
  目覚めると、病院(なのかどうかわからないけど、たぶん。知らない場所だったし)のベットに寝かされていた。
 (しかも、カラフルな包帯だし……)
  何故か、薄紫にピンクの水玉模様の包帯が全身に巻かれていた。
 「…………」
  全身に包帯が巻かれるような事故にあった記憶はなかった。
 「おや、目覚めたようだね」
  状況が把握できないで頭を抱えていると、いつの間にか部屋に入ってきた、先生?(でも、白衣じゃなくてスーツだった)が私に話しかけてきた。
  知らない人だけど、カッコいい人。
 (この人なら、知っていそうだけど……)
  事故ならまだしも、事件に巻き込まれていたら、と仮定すると、聞きたいような、聞きたくないような……。
 (え〜い、聞いてしまえ!)
  そして少女は、真実を知る――。


    *    *    *


  身体に包帯がぐるぐる巻きにされているのと、頭の中が混乱してぐるぐるしているような感じを表現したかったのか、タイトルは【ぐるぐる、ぐるぐる…】です。

        線画主はちぃ様です。                    2006/06/27 (しぃペインター通常版 4時間50分50秒)
 

 注:塗り絵の下に時間が書き込まれていますが、これは線画が描かれた時間と合計した時間になっています。

  

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