塗り絵ギャラリー2

  ジャンルはバラバラですが、ショートストーリー付きの塗り絵です。

 


【眠りの森】

  夢を見ていた。

  長くて、短い夢を。

  ここは、眠りの森。

  夢と現のまどろみの世界から醒める直前、彼の姿を見た。

  カサカサと、草を踏みしめる音が聞こえる。

  もうすぐ、あの人に逢える――。


   *   *   *

 線画の女の子がまぶしそうにしていたので、光が降り注ぐような光景を想像して塗らせていただきました。

  線画主は、桐野せき様です。

  2006/06/26 (しぃペインター通常版 5時間51分16秒)

 


【 天と地と 】

  私たちは同じ顔をしている
  瞳の色 髪の色 肌の色
  性別以外はすべて同じ
  彼が天空に輝く太陽なら
  私は夜空を照らす月
  彼女の瞳は海のBlue
  僕の瞳は空のBlue
  決して交わることの無い昼と夜
  天と地から
  私たちは互いだけを見つめる
  身体は離れていても
  見えない鎖が僕たちをつないでいる


    *   *   *


  一目で塗りたいと思い、塗り始めた一枚です。
 背景はどうしようか一瞬悩みましたが、あえてシンプル(?)にしました。

            線画主は、かりん☆様です。       2006/08/10 (しぃペインター通常版 4時間23分23秒)




【 籠の鳥 】

  雨がスコールのように降り注ぐお天気雨の中、一羽の青い鳥が、少年を閉じ込めた鳥籠に舞い降りた。
  その鳥の気配に気付いた少年は、翼を休めるように籠の柱に止まった鳥を見て満開の笑顔を向けた。
  「久しぶり。元気にしてた?」
  数ヶ月に1度、訪ねてくれる友人に少年は手を伸ばしながら語りかける。
  少年は雨が止むまでの間、渡り鳥の友人から旅の冒険談を聞き、まだ見ぬ世界への夢を膨らませる――。


   *   *   *


  『鳥の擬人化みたいな感じ』と書かれていたので、飛べない鳥の少年の元へ訪ねてくる渡り鳥の友人、というシチュエーションを想像して塗ってみました。
   塗っていくうちに、何故か背景が天気雨になってしまいました。

 

   線画主は、蜜琉さま。

            2006/07/19 (しぃペインター通常版 7時間14分52秒)

 

 

 



【花火大会】

花火大会  今宵、対岸で行われている花火大会。
  人が賑わう川のはずれで、少女は人口池を囲う岩に腰掛け、一息ついていた。
  「つかれた…」
  一緒に見に来ていた悪友たちとは花火の見物客の人の波にもまれ、いつの間にかはぐれてしまった。
  「みんな、大丈夫かな?」
  はぐれてしまった悪友たちのことを考えていたら、その中の一人からの着メロが鳴ったので、少女は巾着に入れていた携帯を取り出そうとした――次の瞬間のことだった。
  「え?」
  背後にしていた池から、発光する小さな物体が夜空に飛び立つのが見えた。
  (ここって蛍いたんだ…)
  携帯に出た少女は蛍の光を眺めながら、悪友と合流の手立てを画策し、その後、無事に合流する。


    *   *   *


  最初は、もうちょっと全体的に暗い感じの色調だったのですが、色々やっていたら明るい感じになりました。
  花火も近い場所でやってる設定なので、結果オーライって感じでうまく塗れたかなと。

 

               線画主は、ひな太さまです。          2006/07/20 (しぃペインター通常版 7時間49秒) 
 


 注:塗り絵の下に時間が書き込まれていますが、これは線画が描かれた時間と合計した時間になっています。

  

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